DGF療法は自分の血液を使って細胞を活性化をする若返り療法です。今注目をあびている再生医療の一種とも言えますね。他院でも多血小板血漿療法(PRP療法)などの名称でしていますが、それらの最新改良版がDGF療法です。
—再生医療ですか?大変そうだし料金も高そうですね?
いえいえ、血液を10CC採血するだけ。その場ですぐに遠心分離器にかけて有効成分を濃縮して分離します。簡単だし時間も二十分くらいですよ。ですから高度テクニックな割には費用も安くなっています。
—それなら気軽に受けられそうです。どのような効能があるのでしょうか?
ひとことで言うと細胞の働きが活発化します。DGF療法は細胞の働きの応援団のような役割をしてくれます。
—応援団?
元々はスポーツ選手のケガ、例えばアキレス腱の断裂とか、膝の靭帯の障害といったスポーツ外傷からの復帰を早める研究からはじまりました。細胞分裂とか、コラーゲン線維の増殖とか、そういった細胞の働きを活発化するのを利用して傷が早く治るようにする。そのための応援団です。今では熱傷治療や骨の再生を早めるための応援団にも使われます。実は傷が治った跡の部分はそこだけ新しく合成されたのですから細胞が若いのです。
—それが美容医療に応用されるようになったのですね。
そうです。例えば開いている傷口がくっつくとか、傷口の肉が盛り上がって凹みが浅くなっていくとか、骨折が早くくっつくとか、そういった働きの応援団です。成長因子と呼ばれる各種の成分と白血球の働きがこういう修復を早める応援団になります。
—なるほど。ところでさっきから「応援団」という言葉に妙に力が入っているような。
良いところに気が付きました(笑)。「応援団」というところが実に言い得て妙な表現なのです。
—どういうことですか?
応援団って応援団だけでは役に立たないと思いませんか?
—うーん。確かに。応援団がポツンといるだけでは意味ありません。応援団がいても試合がないと出番が無いですよね。
でしょ。応援する対象が無いと応援団の意味が無い。(笑)
—ははあ、つまり、さっきの傷の修復や皮膚の再生とかが試合で、それを応援するDGF療法が応援団ということでしょうか?
その通り!試合があるから応援団の意味がある。何かイベントをやっている時、そのイベントの盛りあげ役になるといってもいいかもしれませんね。実はPRPは単独ではそれほど大きな働きはしません。このへんのことを知らない美容外科医も多いですけどね。(苦笑)
—なるほど。試合をやってなければ応援団も出番が無いですものね。
通常時でも組織は何かしら活動していますから活性化療法だけをしたとして全く効果が無いとは言いません。しかし特に高齢の方になると細胞の分裂や増殖の活動が少ないので応援効果もそれだけ少なくなるのです。
—それは残念ですね。では名古屋美容外科ではどのようにDGF療法を活かしているのですか?
例えば、ヒアルロン酸のしわ取り注射とかウルトラVリフト施術の時、あるいはクールタッチレーザーの時など、ほぼ全ての人がDGF療法を併用しています。
—試合と応援団、イベントと盛りあげ役の関係となるからですか?
そうです。たとえば当院使用のヨーロッパECマーク規格の高級ヒアルロン酸は吸収される前に周囲にコラーゲン線維の増殖を促す作用があります。ウルトラVリフトの時も特注の糸の周囲にコラーゲン線維が合成されます。クールタッチレーザーはもともとコラーゲン線維の増殖を促すレーザーです。
—わかりました!そのコラーゲン線維を合成するといことが「試合」で「応援団がDGF療法」なんですね!
その通りです。通常はヒアルロン酸が吸収された後は少ししかコラーゲン線維ができていないのですが、DGF療法を併用するとコラーゲン線維の合成力が増強されます。ですから1+1が2ではなく相乗効果をもたらします。また鍼灸で使うような特注の極細針を使いますから鍼によるツボ刺激効果で引き締まった小顔になる効果もみられます。
—DGF療法って実際どのようにするのですか?
まずシワ等のあるお肌の部分に麻酔クリームを塗っておきます。次に10CCの血液をいただきます。その時には多くの方はスーパーセレブCという世界的に流行している超高濃度ビタミンC点滴を受ける人が多いです。
—どうして同時に点滴なんですか?
採血した腕から逆に点滴できるので針を一回さすだけで済む。無駄がないの(笑)。しかもこの点滴は美容にも健康にもどっちにもいいので大人気。癌の人が元気になることもあるくらいです。
—美容だけでなく健康にも。それはいいですね。
採った血液は15分ほど遠心分離器にかけます。そして有効成分を濃縮抽出して使います。採血してからお肌に注入するまでの時間は二十分くらいですね。この二十分がうまくできていて、麻酔クリームが効いてくるまでの時間と同じです。
—それも時間に無駄が無いですね。
あとはヒアルロン酸注射やVリフト糸とハイブリッドさせて施術します。総トータル三十分もかかりません。しかもその間に先ほどのスーパーセレブC点滴が終わります。
—本当に時間に無駄がないんですね!(笑)
ところで他のクリニックではPRP療法、W-PRP療法、マイセルACR、セルリバイブジータ、プレミアムPRPとか色々な名前があるんですが、名古屋美容外科だけのDGF療法はどう違うんですか?
よく聞いてくれました。DGF療法には決定的な優位性があります。
—どう優位なのでしょうか?
他院の方法では全て抽出用のキットというものを使っているのです。名古屋美容外科のDGF療法だけはキットを使わず直接血液を濃縮分離できます。DGF療法のDはDirect(直接)のDなのです。ついでに言うとGFはGrowth Factor(成長因子)のGFです。キットを使わなくても直接成長因子など有効成分を分離できるという意味なのです。
—へえ、キットを使わない。そのことにどのような利点があるのでしょう?
実はキットの中には血液の変性を防ぐいろいろな添加物が入っています。こういった添加物は使いたくないんです。添加物によるアレルギーやショックの報告もありますからね。キットの場合は添加物を加えないと途中で血液が固まってしまうので添加物を使わないわけにはいかない。DGF療法は添加物ゼロで抽出します。
—なるほど。
利点はまだありますよ。感染を起こす確率がキットを使う場合より格段に低いのです。
—感染を起こす確率?どういうことでしょうか?
キットを使う場合は、まず注射器で採血してからキットに移す作業が必要です。この時が1つ目の感染の機会です。次に遠心抽出された分画をキットから大きな注射器で吸い上げる作業があります、これが2つ目の感染の機会。さらに肌に注射するための小さな注射器に小分けする作業が3つ目の感染機会です。特に2つ目の吸い上げる作業は熟練していても感染に要注意なんですよ。
—DGF療法はそういった感染機会が無いと?
DGF療法では採血した血液をダイレクトに遠心できるテクニックですからね。この特殊テクニックの開発は試行錯誤の連続で本当に苦労しました。血液は空気に触れると固まったり変性を起こします。ダイレクト遠心のDGF療法では血液を空気に触れさせないので変性を防ぐための添加物質が不要になったのです。そして感染の機会も激減しました。それとキットに移して、また吸い出す間に量的なロスも生じるのですが、それが無いのも良いところです。
—苦労したかいがあったですね!
それと一つ注意して頂きたいのですが韓国のメーカーなどの受け売りで合成された成長因子や成長ホルモンを使ったりする医師がいますが副作用の可能性が排除できないので名古屋美容外科ではご本人の成長因子以外は一切使わないようにしています。甘い言葉にご用心です。もう一つ日本赤十字から血小板を購入して使う医師も有るようですが問題外です。